
「そろそろ長距離を降りて、地場(近距離)に変えようかな……」

「でも、地場にしたら給料がガタ落ちするって聞くし、どうしよう」
トラック運転手なら、誰もが一度は悩む「長距離 vs 地場」の選択。
私は18年の業界生活の中で、どちらの働き方もガチで経験してきました。
結論から言うと、私は長距離から地場に変えて「人生の幸福度がケタ違いに上がった」人間です。
今回は、両方を泥臭く経験した私だからこそ言える、給料のリアルな差、生活の激変っぷり、そして「あなたがどちらに向いているか」の判断基準を、綺麗事抜きでぶっちゃけます。
① 【給料のリアル】月給は10万下がった。でも「時給」は地場の圧勝!
まずは一番気になるお金の話から。長距離から地場に変えた時、私の月給はこう変わりました。
- 長距離時代:平均手取り 35万円
- 地場時代 :平均手取り 24万円
「えっ、月10万円も下がるの!?」と絶望したくなりますよね。数字だけ見れば大ダメージです。
でも、ここからがカラクリです。私が転職した地場の会社には、しっかりとした「ボーナス(賞与)」がありました。
年収ベース(額面)で計算し直してみると、驚きの事実が分かったんです。
- 長距離(ボーナスなし):月額面42万円 × 12ヶ月 = 年収 504万円
- 地場 (ボーナス100万):月額面32万円 × 12ヶ月 + 100万 = 年収 484万円
なんと、年間で見ればたったの20万円しか差がありませんでした。
しかも、地場に変えたことで毎月の残業時間が平均150時間→40時間へ。なんと100時間以上も減ったんです。
拘束時間がゴリゴリに減って年収がほぼ変わらない。つまり、「時給換算」したらボーナスありの地場のが圧倒的に大勝利でした。
目先の「月給の高さ」だけに騙されてはいけないと、身をもって知りました。
② 【生活のリアル】「普通の生活」に戻したら、体が軽くなった
長距離から地場に変えて一番感動したのは、「毎日自分の家のベッドで寝られる」という、当たり前だけど最高の幸せです。
長距離時代は、生活リズムがどうしても崩壊しがちでした。
朝起きて顔を洗うのも、歯を磨くのも、すべて公園やコンビニ、SA・PAの水道です。真冬の公園の凍るような冷水での洗顔は、今でも忘れません。
それが地場に変えてからは、夜は家で寝て朝は自分の洗面所で起きる「一般的なサイクル」に。
毎日決まった時間に寝起きして、外食・コンビニを辞めて、お弁当を持参するようになった。これだけで、長距離時代に溜まっていた「朝起きた時の謎のだるさ」が消え、毎朝シャキッと起きられるようになったんです。
長距離の不規則な生活からくる体への負担は、思った以上に大きかったんだなと実感しています。
③ 【結論】あなたは地場・長距離?どっち向き?一発判定チェックリスト
18年現場を見てきて、私が思う「それぞれの働き方に向いている人の特徴」をまとめました。
🚚 長距離に向いている人
- 若くて、とにかく健康でバイタリティがある(健康に問題がない)
- トラックの狭いキャビンで寝泊まりするのが苦にならない
- とにかく1人が好き。他人と余計な会話や絡みをしたくない
- 「孤独」や「寂しさ」をむしろ楽しめる
- 知らない土地の道路や、ハプニングがあっても怯まないメンタルがある
- 運行アクシデント(満車で停められない等)の時、自分でルールを決めてテンパらずガツガツ動ける
長距離は自由度が高い分、トラブルが起きた時に「指示待ち」で右往左往してしまう人は正直キツいです。休憩しようと入った夜の高速のSAは激戦区です。同じように寝てるドライバーが多いので、なかなか停めれません。こんな時、1人で怯まずに判断できるタフさが必要です。
📦 地場に向いている人
- 何があっても、毎日自分の家に帰りたい
- 決まった場所、決まったルートだけを走るルーティンワークが好き
- 時間がきっちり決まったスケジュールで、安定して働きたい
- 人と話すのが苦じゃない
地場は毎日家に帰れる反面、近場で2〜3回、ルート配送・集配なんかは30件くらい回ります。長距離は1日に一度おろして、一度積むが基本ですが、地場は荷主や倉庫作業員との接触が増えるのでここで人間関係なんかのストレスが出る場合もあります。とは言っても、サラリーマンと比べたら人との接触は全然ない方なんですけどね。
最後に:どちらを選ぶとしても、一番大事なのは「これ」

長距離の「完全な自由と一発の稼ぎ」を愛するか、地場の「安定」を取るか。どちらが正解ということはありません。
ただ、1つだけアドバイスさせてください。
もしあなたが「よし、地場に転職しよう!」とか「もっと条件の良い長距離にステップアップしよう!」と思った時、一番やってはいけないのが「求人票に書かれている『8時〜17時』や『月収50万以上可』みたいな甘い言葉を真に受けること」です。
運送業界の求人票には、形式上の建前(嘘)が信じられないくらい紛れ込んでいます。
私も転職6回の中で、
「給料だけ下がって拘束時間は変わらない」
そんな会社も見てきました。
せっかく働き方を変えようと決意したのに、またブラック企業に捕まって激務の沼に引きずり込まれないために。私が18年、6回の転職で培った「ヤバい運送会社を見分ける最初のポイント」を、次の記事で詳しく解説しています。
次の転職で絶対に失敗したくない方は、ぜひ合わせて読んでみてください。

